Bonjour!
「喂,Saki! 好久不见!你好吗?你们还在留尼汪吗?」
と元気よく電話を掛けてきたのは、元クラスメイトの中国人マダムだ。
久しぶりなその威勢のいい声を聞きながら、お互いの近況などを話していると、
「啊~你的法语进步了!你忘了汉语对不对啊?」
と、フランス語伸びたねって褒めてくれた後に、すぐ中国語忘れたでしょ?と見抜かれた。
正直、ここで暮らしていると、主に使っているのはフランス語で、中国語や英語はごく稀にしか話さない。
「诶,你有空那天啊?」
と、中国語を忘れてしまった私に中国語を話す機会を作ってくれようと思ったのか、はたまた自分が暇だから誘ってくれたのか。
その本心はわからないが、空いている日にちを伝えた。
すると後日、またそのマダムから電話が。
「喂,Saki!你好吗?你知道我是谁啊?」
少し訛った普通话で誰だかわかる?と聞かれた。
この特有の訛り方はもう一人の元クラスメイトの中国人マダムしかいない。
彼女は生粋の上海人なので、普通话も若干訛っていてそれがまた可愛い。
またお互いの近況報告をして、今度ご飯を食べる約束をした事を伝えると、イイね!という事になった。
語学学校の授業の合間なんかに、おしゃべりが大好きなこのマダム達とよく近くのコーヒーが飲めるところに通ってたっけ。
そして、約束をした日。
主人と一緒に中国人マダムのお家にお呼ばれになった。
上海出身の中国人マダムは仕事の都合で来れなくなったとの事だった。
その代わりに、こっちの大学に通っている中国人男性が来ていた。
彼はこちらでエンジニアもしていて、レユニオン島にはまだ半月ほどしか住んでいないが、その前はメトロポルにいたとの事。
だから、フランス語がペラペラなのだ。
ニコニコと笑うその笑顔はその人の良さが滲み出ているようで、とっても心地が良かった。
そうこうしていると、ご飯の準備をする音が聞こえて来た。
「有什么帮忙的事情?」と、手伝いは必要かと聞いたところ、案の定座って待っておけと言われた。
こういう中国人の潔さが結構好きだ。
台所の音が終わったと思ったら、料理が出てきた。
广州出身のマダムの作る料理は四川料理がベースだから、とっても辛い。でもそれが本当に美味しい!
私が知り合った中国人マダムは皆がみんな料理が上手で、そこら辺のレストランより美味しいのは当たり前なくらいだ。
私もそれぐらい出来るようになりたい。
そして手土産をもらいつつ、帰路につく。
こういう時にふと思う。
海外生活の一番の醍醐味というのは、母国で普通に暮らしていたら出会えないであろう人に出会えるという部分。
あまり詳細は言えないが、このマダムも中国本土で本を出したりしている著名人。
知らない間にそういう人たちとお近づきになれる機会が沢山あるから、面白い。
別に有名な人と仲良くなれるからというミーハーな考え方ではなく、私の知らない世界をその人たちから教わることが出来るということ。
それが私の考える海外生活の醍醐味であって、一番大好きな部分であったりする。
それでは、素敵な夜を。
Bonne soirée.
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